君はもう土クッキーを食べたか?
何か記事を書きたいけれど何も浮かばない。
そんな経験をした事はありませんか?
ありますよね。
そんな時に使えるのがこの土クッキー。
土クッキーは、あなたの不満をスピーディーに解決します。
生活を、変えよう。
土クッキーを下取りに出しませんか?
土クッキーSE 下取りを利用すると、実質34,280円から。
私はもう何度も土クッキー作りにチャレンジしている。
土クッキーのレシピは以下のものを参考にした。
……ん?どうやら元ツイートが消えている。
スノーボールクッキーを食べた人が下痢になってると炎上してる件なんだけど、そもそも600ワット2分じゃ固まりすらせず半生状態で、そのまま再加熱続けると中から焦げてしまうので、じゃあどうすれば良いかというと、一旦冷めてから再度2分過熱が正解。そうすれば安全に仕上がる。 pic.twitter.com/Qz5Ekb8Og0
— える (@lTfC8qI4PATLiaC) 2020年4月19日
下痢……………????????
そんな………………………………
私が今から宣伝しようとしていた土クッキーは、どうやら炎上してしまっていた。
みなさん、作らないように。
どうしよう。土クッキーオススメの記事を書こうと思ったのに。
仕方ないから土クッキーの追悼記事にしようと思う。
これは、若かりし頃の土。土クッキー4sだ。
4sは私も持っていたが、意外と使い勝手が良かった。今でも形見(誰の?)として大事に持っている。
上の画像は土クッキー作成大会第一回めの写真だ。肌が白くてまだかわいいときの。
しかし、第三者に半焼けだからと焼き直され以下のようになってしまう。
〈グロ注意〉
焼死体だ。かわいそうに…
かくして土クッキー4sは本来の矜持を全うする事なく無残にも焼け死んだのである。
そして数日後。コロナ渦で狂気的に暇な中、私は土クッキー第二弾の制作機会を得た。そう。皆さんご存知、土クッキー5sだ。
どうだろうか。
土クッキー5sは私的にも少し自信作である。
4sの色は白か黒しかなかったが、5sではゴールドが新しく登場した。
お皿の感じもいい感じだ。
土クッキーは4sから5sで格段に進化したと言って良いだろう。
ちなみに、見え隠れしているヒジキのようなものは紅茶の葉である。面倒なのでTパックの中身をブチ込んだ。それはそれは背徳的でとても耽美な体験だった。みんなもやってみるといい。
かくして、土クッキー5sはその宣伝戦略と共に新たな客層を多く獲得し、有り体に言うなれば"成功"した。
そして本日。
全世界待望の土クッキーXが発表された。
なんと土クッキーXはココア味。
そう、経営本社は紅茶味の見栄えに心を痛めココア味へと大きく舵を切ったのだ。後にこの戦略が仇となることを、私たちは知るよしも無かった。
…………………………………
土!?
土である。なんと土クッキーⅩは、機能を、見た目を突き詰めた挙句土へと変貌を遂げたのだ。
撮影技術も、フーディーのフィルター技術も、はたまた皿まで(金麦の応募者全サの皿だ)
進化している。だのに、土。これはもう、言い逃れ出来る問題ではない。この画像は、色は、土であることの証明に他ならないのだから。
かなしいなあ…
(結局誰にも食べてもらえず1人で食べました。悠々とお腹を壊そうと思います。)
敬具
ブレイブ・ストーリー所感図
貴殿はブレイブ・ストーリー/宮部みゆきに思い出はあるだろうか。
あるからこのページを開いてくれたのかも知れない。
(上のリンクにはアフィなど貼っておりゃんから安心して欲しい。本当は貼りたいけど情弱なのでやり方がわからないのだ…)
このサムネで思い出すこともあるかもしれない。
映画が公開された当時(2006年か?)私は小学6年生で、文庫版も読んでから劇場に馳せ参じた。それはそれはものすごいのめり込みようで、中学受験期だった私には多大な影響を与えた。
当時使っていた缶ペン(缶で出来たペンケース)の裏には必死で彫り込んだ"決意の朝に"の歌詞がビッシリと書いてありそれを見た日能研のクラスメイトにはドン引かれ、主要な詠唱(草)なんかも覚えている。日能研の授業中に作中のドラゴンの絵を描いていたら先生にノートを取り上げられたし、カッツという女戦士に憧れてなんとかあの髪型にしようと四苦八苦している所を母親に見られた。公式ファンブックもお父さんに買ってきてもらったし、ファンブックの画像は全て写真に撮ってソフトバンクのガラケーに取り込んだりなんかもした。
とても懐かしい、懐かしい思い出である。思い出というか黒歴史だ。
私はあの時期ひたすら孤独にブレイブ・ストーリーにハマっていてワタルになれないか模索した時期もあったが、最近ブレイブ・ストーリーのことを話すと意外と知っている同年代がいる。知ってるよ!めっちゃ世代じゃん!などとも言われる。そうなの…?
あの時の孤独を払拭するため、同士を掘り出すべく思いの丈を綴ってみようと思う。
きっかけはいとこに借りた本だった。
やはりコンテンツに相対する年齢が低ければ低いほど現実世界での自我もそれほど育ってはいない状態であり、ということはつまり子供の頃は今より作品に頭の先からつま先までのめり込むことが出来やすかったのだろう。
そんな気がする。
このブレイブストーリーのストーリーは文字通りブレイブなストーリーなのだが、多分みんなあらすじを覚えていないので説明する。
現実を変えたいと切望した少年が"幻界-ヴィジョン-"への扉を開き、その願いを叶える為に幻界で出会った仲間と共にRPGさながら冒険の旅に出る、果たして彼の出した答えは…?
という筋書きなのだが、意外と序盤が長い。
彼が現実世界で変えたいと願ったこと、それは父と母の離婚だ。
父が浮気、それを知った母親は家中のガス栓を目一杯に捻りガス中毒での自殺を試み、鳴り響く救急車のサイレンの中主人公ワタルは悔しさと悲しさに震えながら世界を変えることを熱望する…
確かそんな出だしだったと思う。(多分…
当時小学6年生だった私にこの光景は至極突き刺さった。
今でも「都市ガスじゃ死ねないのよね…」という近所のおばさんが言ったとされる何気ないセリフがギラギラと脳裏に焼き付いている。
デルトラクエストやバーティミアスなど翻訳モノの児童ファンタジーばかり読んでいた私にはこのリアルな情景描写はかつてないリアリティーをもって自身に迫った。
父が浮気、母が自殺未遂。文字にしてしまえばなんてことない、よくある展開だ。しかしこれを児童文学でやるのか…と心底震え、ワタルの境遇に自らを重ね合わせ大層怯えた覚えがある。
もちろん児童文学でも日常の崩壊なんてありふれたテーマは腐るほどある。
ハリーポッターもダレン・シャンもそうであったし、同作者のデモナータもそうだ。しかし、ブレイブストーリーのこの"唐突な日常の崩壊"感はデモナータに近い。
一言で言うとグロテスクなのだ。
普段大人が子供に見せんとするグロテスクな現実に1人ぼっちで相対せざるを得ない子供の現実をとてもリアルに書いている。
あまりに転落が激しすぎて読者の感情が付いていかない。緊張のままに異世界に飛び込み考える暇も無くなるほどの忙しい冒険に巻き込まれていく。
このジェットコースターのような導入こそがブレイブストーリーが多くの読者を取り込んだ理由であると思う。
ここからは次回予告なのだが(草原)
まあともかく、面白いのだ。そして面白いだけじゃ私の印象には残らない。
ブレイブストーリーにも美少年がいる。
名前は芦川美鶴。聞きました奥さん?芦川美鶴ですって。
ミツルは金髪の美しい少年で美少年の称号を思うままに操り若干11歳(小学5年生)で女の子を手玉に取る。
たまげましたねえ…
この美しいブロンドの魔術師ミツルくん、ミツルくんのおかげで今日も私は元気に美・青少年を追いかけている。
たまげたなあ…
次回!ブレイブストーリー・続ではこのミツルくんの秘密に迫ろうと思います。
敬具
『プロメア』という社会現象
かつて、プロメアという光があった。
公開期間2週間ほどとオタクアニメ映画の常識に則して短く取られたその映画はおったまげの大・大・大・大・大ヒットを記録し、おそらくこの遅効性ウイルスが流行っていなかったら現在も全国のどこかで上映していただろうというくらいだ。
私は美青年のケツを追っかけることを生きがいとしており、プロメアもその限りではなかった。
"プロメア"というアニメ映画と思しきモノが発表された時、公式サイトを見に行った時、私は1人の少年を見つけた。
リオ・フォーティア。
リオ・フォーティアね。ボンテージやライダージャケットを彷彿とさせる黒くてテカテカのエナメルみたいな生地に、何故かふわふわの白いフリルがついていて、顔が上玉。髪もふわふわしていて、なんだか女の子みたいだ。かわいい。
これは間違いない。
すぐさまTwitterに舞い戻り筆を取った。絶対にコイツにハマると。上映が楽しみだと。
そして月日は流れ、リオ・フォーティアのことなんか忘れていた頃映画が公開される。確か5月公開だったから、丁度1年ほど前のことだ。
オタク友達と連れ立って渋谷ヒューマントラストシネマに観に行った。画面が小さい。遠い。
それは良いとして、物凄い"圧"の映画だった。
あるシーンで、皆一様に息が止まる。
ん……………………?????.
今せ……接吻を…………………………?
上映終了後、オタク4人で困惑の討論会が始まる。
「キスしてたよね!?」
「長くなかった!?!?」
「どういう顔をしたら良いかわからなかった(興奮)」
いや人工呼吸だろというツッコミにはこちら原文ママで行きたいので許して頂きたい。
(例のシーンが)長い長いと感想を交わしながら、皆一様に意見は一致していた。とても面白かったと。
その日からプロメアに取り憑かれた日々が始まった。
結論から言うと、私はプロメアを10回観た。10回観た所で、何か吹っ切れて満足した。しかし逆に、10回観るまで何か物足りなかったのだ、何故だろう。金銭的にも(かなしいなあ…)私は映画を何度も観るタチではなく、唯一のリピート体験としてはキンプリに友人付き合いで3回行っただけだ。(応援上映目当て)
しかしツイッターを見る限り他にも多くの人間が何度も何度も繰り返し、狂ったように足を運んでいた。オタクは好きなアニメの映画を何度も観る傾向があるが、プロメアの場合猛者の割合が常軌を逸していた。応援上映などの影響もあるが、皆、取り憑かれたように足繁く劇場に通ったのである。
なぜ?
プロメアのストーリーについては割愛しよう。おそらく多くの人間が詳しく語っていると思うし。
私が一番"持っていかれた"シーンは序盤から中盤にかけて、洞窟でのリオ・ファーティアという"神体"との邂逅、ΛSHESの流れるあのシーンだ。
あのシーンの神々しさ、近寄れなさ、尊(たっと)さ、切なさ、儚さと言ったらない。
いち観客であった私が目を瞠ったくらいだ、ガロなんかひとたまりもなかったろう。
倍音成分の多いシンセでの導入で"何か起こるぞ"という予感を、ライズのFXで緊張感を。押し寄せるストリングスの波。あまりにもエモーショナルに、しかし落ち着いて積み重ねられた音の数々。
ガロ・ティモスに同調している私たちは、リオに注目している。
リオは、静かに、しかし強い感情を伴って真実を吐き捨てる。そしてバーニッシュの女の子に蘇生を試みるシーン。
ガロの目で見るそのシーンは、命を分け与えんとするリオは、あまりに、あまりに綺麗で、悲痛で、手を伸ばしたくて。
そして救命が失敗し祈りを捧げるリオ・ファーティアの後ろ姿。
たしか、下からのアングルだった気がする。
狂おしいほどに美しかった。
私の欲しい美青年像を遥かに超えて目の前に呈示されたそれは、あんまりに神々しくて、目も当てられないほど淋しげだった。
もう、洞窟のこのシーンを見るためだけに10回も通ったと思う。それ以外は何もいらないくらいに心象的で、それくらいなにか、なにかあのシーンから掴める気がした。
掴まなきゃいけない何かが存在するような気もした。何かはわからなかったけれど、確実に何かが存在していた。
愛なのか義務なのか哀しみなのか悲痛なのか悲壮なのかはたまた恋なのか、わたしには到底わからない。
しかしあえて言うなれば、"予感"に近い気がする。静かな興奮と、緩やかな慟哭に包まれてそれは明確に存在を私たちの心に訴えかけてくるのだ。そうかもしれない。あれは、予感だったのだ。リオ・ファーティアという天使めいた存在がこの手に触れるという、ガロ・ティモスの第六感を肌で感じ取っていたのだ。
(ΛSHESの下りを長く書きすぎて真面目になってしまったので(草)
応援上映とかライブザウンドとかプロメヤカフェとか、そういう話は次回にしますゥ…)
君はもうはにうを知っているか?
はにうについて、みなさんご存知だろうか。
そう、あの。
あのはにうである。
私は美青年が好きである。(美青年概論なるものを発表したくらい)
私とはにうとの出会いは、かの震災が起こって1年経った年だった。それはもう運命的で、しかし私以外にも同じような体験をした日本人が沢山いるだろう。
私はいつものように(草)ニコニコ動画を見ていた。暇な春休み。ソワソワと心の落ち着かなかった1年前を思い出し、ああもう一年かあなどと思いながら。
私は電気を消し暗い部屋の中ぼーっとニコニコ動画のランキングをスクロールしていた。
ニコニコ動画はコメントが流れると言う性質上いつも皆にわかりやすいネタの笑える動画がトップに来やすいが、その日はなにやら真面目そうなスポーツ動画がトップに来ていた。うーん、あんまし興味ないなあ。そう思って無視して最後までスクロールした。いくつか動画を開いたが、学校も休みで連日ニコニコ動画のヘビーユーザーだった私にはどれも真新しさがなくなんだか物足りない。
なんとなくトップにもどり、なんとなく先程のスポーツ動画を開いた。
私は美青年が好きだった。ルルーシュが死んでからと言うもの、美青年の幻影を見、美青年のケツを追いかけて生きてきた日々だった。
"はにう"の演技を、スケートを、氷上で必死に滑るその姿を見た。
アイスリンクを削るその足捌きを聞いた。
動画を見終わったあと、なんだかわからないが涙が溢れていた。
なんでこのオタクしかいないニコニコ動画でスポーツ動画なんかが、と思っていたが、あれはスポーツではあるが芸術の枠組みに則していた。
その日から私は"はにう"に敬意を抱くこととなった。
こちらがその動画である。
≪イタリア語(翻訳付き)≫羽生結弦 2012 世界選手権 FS ニコニコ
https://nico.ms/sm17418574?ref=share_others_spweb
ようつべ
記事を書くにあたって2012 世界選手権FSを見返しているが、もう言いたいことが沢山ある。
(このプログラムは3曲がメドレー形式で繋がる構成となっている。急緩急で楽章ぽいから1曲目(O Verona)を一楽章、2曲目(Kissing you)を二楽章、3曲目(Escape)を三楽章と表記してるょ…)
なんだその頭身は!なんで十字を切った!?なんだその覇者みたいなポーズ!手袋をしたしなやかな指先が美しい、柳眉が美しい、ワックスで整えられた黒髪の流れが美しい、冗談か?二次元から出てきたのか?
なんだその音ハメは!?
冒頭の尊いソプラノから始まり目立つ低音のタイミングで両手が90度になるところがかっこいい、腕から指先に至るまでの表現力が凄まじい、何か重々しいものを背負っているような、そのようなものを彷彿とさせる演技じみた両腕、着氷時にスパーンと弾ける足先、
そしてKissing youの緩徐楽章に入った瞬間動きがガラッと変わる。
音楽は鳴りを潜めただただ氷を切る音が響く。
先ほどとは違い優雅に、軽やかに舞うはにう。観客は釘付けになり、拍手が起こる。曲の盛り上がり。そしてまさかの転倒。
エェーっ!!!!!!
えェっ〜…………
そんな転び方します!??!?
そんな、そんな二次元の、少女漫画みたいな、そんな、そんな、そんな耽美な転び方します!?!?
CLAMP!??!?!?
眼前でCLAMPが巻き起こったことに理解が及ばず、3回ほどリピート再生して次に進む。もう既に結構疲れている。しかし私よりはにうの方がヘトヘトなのは先ほどの転倒からも明らかである。すまん…
そしてこのCLAMP転倒大マジックにかかった観衆たちは先ほどより大いなる声援を送る。そりゃそうだ、だってあんまりにストーリーとしてデキすぎている。もはや魔法である。たまげたなあ…
そしてイナバウアーの後の撫でるような掌の動き。
えっ…………
耽美すぎ…………………ウソ……….
全くもって嘘のような鬼耽美加減に目眩がする。もはやチラと見えるつむじが、生え際が、スパンコールの煌めきが、何もかもが美しい。クスリである。私は彼の鬼耽美にやられて死んでいくのだ。
そして-4:54。緩徐楽章から最終楽章に至る橋渡しの部分。
弦楽器が上行系のトレモロを奏で、その緊張感と共にはにうのスピン、そして、
・手を挙げ、
・吼える
吼える!?!???!?!???!?
スケートなのに!???!?!?なんで!?!?!?
ていうかこの手の挙げ方、見てよ‼️(タメ口)
絶対に重々しいものを背負っているし、天への道ゆかぬ思いを、慟哭を!慟哭である。
慟哭を表現している。
表現している、否、慟哭そのものである。
全ての苦しみから生まれた叫びである。もうロミオとジュリエットとかいう主題の範疇を超えている。これは疲れた体で怒涛のステップシークエンスにこれから突入する彼の、昨年被災した彼とそして数多の人々の、演技を見ている観客の、中継を見ている世界の、
全てに同調した叫びである。
たまげたなあ…
ここで終わりたいくらいだが、また第3楽章が素晴らしい。
先ほどのぶったまげ慟哭から即突入するステップシークエンス。
ウワア!!!!(恐怖)
鬼神…………………………?
冗談じゃない。冗談じゃありませんよほんとに。DAMAGE的なエピックオーケストラ(草)にありがちな激しいリズムに寸分違わず合わせてくるその神経。感服……….素敵…fabulous…
もう言葉はいらない。もはや言語化することがおこがましいし、無理では??(困惑)
まるで不死鳥、鳳凰のような舞である。こんな稀代の天才を生んだ羽生家には土下座して感謝をしなければならない。なにしろスケートを滑ったことで彼の正体が鬼神であることがバレてしまったのだから。私たちには天上の煌めき、巫女の舞、または竜神の闘いに見えていても本人にとっては何てことない、鬼神なので。
多分私が演技後インタビューで彼に「鬼神だったんですね。笑 驚きました。」とマイクを向けても「あ、分かっちゃいました?そうなんです。バレちゃいましたね。笑」
とにこやかに答えてくれる。きっとそうだ。そんな気がする。
きっとスケートが好きで、彼のスケート人生に与えられた人生命題をその時点時点で全うしているだけのことであろう。
しかしその人生の煌めきが私たちを生かしていますよ。ありがとう、羽生家。
たまげたなあ…(2回目)
そして最後のビールマンスピン。ビールマンスピンでドミナントになりソプラノは導音を奏で盛り上がりが最高潮に達するところ。
いやあ………
白鳥?
白鳥ですね。間違いない。今までの全ての演技の"タメ"をこのビールマンに集約し、解き放つ。そんな印象を覚えますね。
そしてまたビールマンが解除された後の心臓を引き寄せる(?)?ような仕草。両手を大きく広げ決めポーズ。
いやあ………………………………
凄まじいモノを観てしまった。本当に。
リンクの傍らで見守っていた阿部コーチがプーさん片手に涙を拭うのも良い。さっきまで鬼神だったはにうが人間のはにうに戻って親しげな笑みを浮かべているところも良い。
ああ、人の子だ…と安心するので。
着地点が分からなくなってしまったが、この時点のはにうは美青年か美少年かと言えば美少年よりのようである。まだ20にも満たない、瑞々しく、麗しい概念である。
近年オリンピックで一躍有名となったはにうの"SEIMEI"では、また違ったはにうが拝める。"SEIMEI"のはにうは、美少年か美青年かでいうと美青年よりの美青年である。ジャンプのブレは無くなり、年端のいかぬ少年の儚さは影を潜め、安定したスケーティングが拝める。次回ではこの"SEIMEI"中心にこのはにうを取り巻く美青年ファンタズムの真相を明らかにして行こうと思う。
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